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中国ロケット開発企業、126億円を調達–「ファルコン9」同等の価格性能を目指す
2024.02.16 08:00
中国の民間企業の東方空間科技(Orienspace Technology)はシリーズBで約6億元(約126億円)を調達した。現地時間1月24日に発表された。
Orienspaceは移動式の海上プラットフォームからのロケット打ち上げ技術を開発している。2024年1月に、3段の固体ステージと4基のサイドブースターで構成されたロケット「引力1号」(Yinli-1:YL-1、Gravity-1)の海上打ち上げに初成功している。
現在は、液体燃料のコアステージと固体ロケットブースターを備えた「引力2号」(Yinli-2:YL-2、Gravity-2)、Gravity-2のコアステージを3基連結させた「引力3号」(Yinli-3:YL-3、Gravity-3)の開発も進めている。
今回、Orienspaceが調達した資金はGravity-2の開発に使われる。Gravity-2は高さ60m、直径4.2mで、地球低軌道(LEO)に25.6t、太陽同期軌道(SSO)に19.1t、静止遷移軌道(GTO)に7.7tの打ち上げが可能。ロケット第1段は再使用が想定されている。
Gravity-2は、Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットと同じくらいの単位重量あたりの打ち上げ費用をを目指している。初回の打ち上げは2025年か2026年を予定している。