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中国、海上からのロケット打ち上げに成功–中国長征火箭、打ち上げ能力を強化
2024.02.14 07:00
中国の中国長征火箭(China Rocket)は現地時間2月3日、固体ロケット「捷龍3号」(Jielong-3、Smart Dragon 3:SD-3)の打ち上げを成功させた。
捷龍3号は、広東省揚江の沖合に設置された移動式海上プラットフォームから打ち上げられた。これは中国にとって、10回目の海上打ち上げミッションとなった。China Rocketは国営企業の中国運載火箭技術研究院(CALT)からのスピンオフ企業(CALTは、国有企業である中国航天科技=CASCのスピンオフ)。
全長31mの捷龍3号は9機の人工衛星を搭載。その中には、エジプト向けのリモートセンシング衛星「NExSat-1」、中国の民間企業である国星宇航(ADA Space)向けの通信・リモートセンシング衛星「星時代18(Xingshidai-18、蓉漂号)」、国有企業である中国航天科工集団(CASIC)と政府直轄の研究機関である中国科学院(CAS)による衛星が含まれる。
China Rocketは捷龍3号の打ち上げを3回成功させており、その打ち上げ能力を強化しようとしている。プロジェクトを率いる金鑫(Jin Xin)氏は「今後の大量生産に備え、ロケットの信頼性、コスト、安全性を継続的に向上させる」と語っている。
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Space.com