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民間有人宇宙飛行計画「ポラリス」初ミッション、打ち上げを夏以降に延期
2024.02.13 16:10
民間の有人宇宙飛行計画「Polaris Program」の初ミッション「Polaris Dawn」は、打ち上げ時期が2024年夏以降に延期された。
Polaris Dawnは、米Shift4 Paymentsの最高経営責任者(CEO)であるJared Isaacman氏が資金を提供する、最大3回の飛行が予定されているPolaris Programの初飛行ミッションだ。Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで民間宇宙飛行士4人の搭乗する宇宙船「Crew Dragon」を打ち上げ、地球周回軌道に投入する。
最大5日間の周回中に、民間初の船外活動(Extravehicular Activity:EVA)を予定している。その際、SpaceXの船外活動用の宇宙服を初めて使う予定。衛星ブロードバンドサービス「Starlink」を活用した宇宙空間でのレーザー通信も試験する。
Polaris Dawnの打ち上げは当初2022年第4四半期(10~11月)を予定していたが、2022年12月、2023年3月、2024年4月などと繰り返し延期されている。
Polaris Dawnで実施する実験などを成功させるだけでなく、安全に打ち上げて地球に帰還させるため、打ち上げ延期で得られた期間に必要な開発作業を続けるとしている。