月周回ミッション「アルテミス2」、搭乗する宇宙飛行士が「延期」を語る

ニュース

月周回ミッション「アルテミス2」、搭乗する宇宙飛行士が「延期」を語る

2024.02.13 13:30

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 米航空宇宙局(NASA)の月周回ミッション「Artemis II」に参加予定の宇宙飛行士が、ミッションが2025年9月に延期された理由を海外メディアのSpace.comで語っている

 Artemis IIは4人の宇宙飛行士が「Orion」宇宙船に搭乗し、月を周回するミッション。打ち上げを2024年11月から2025年9月に延期することが2024年1月に発表された。

 カナダ宇宙庁(CSA)からArtemis IIに参加する宇宙飛行士のJeremy Hansen氏は「私たちは多くのリスクを検討し、それに対して何ができるかに気付き、学べるのであれば、延期することは理にかなっている」と語っている。今回の延期でArtemis IIの手順を変更し、テストする時間ができたとも付け加えている。

 NASAはArtemis IIを延期する理由として、再突入時に宇宙飛行士を保護するOrionの熱シールドの問題、打ち上げの最中に宇宙飛行士を守る緊急脱出システムの電気系統の欠陥を指摘している。

Jeremy Hansen氏(出典:NASA/Kim Shiflett)
Jeremy Hansen氏(出典:NASA/Kim Shiflett)

関連リンク
Space.com

Related Articles