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JAXA理事長、SLIMの月面着陸を評価–「非常に大きな成果」

2024.02.09 16:14

小口貴宏(編集部)

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)で理事長を務める山川宏氏は2月9日の定例会見で、日本初のピンポイント月面着陸に成功した小型月着陸実証機「SLIM」について、「国際競争力という観点で非常に大きな成果だった」と評価した。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)で理事長を務める山川宏氏

 山川氏は、SLIMが世界で初めて達成した精度100m以内のピンポイント月面着陸について「今後の月探査で必須となるもので、月に限らず太陽系のさまざまな探査で役に立つ技術のひとつ」と述べた。

 また、ピンポイント着陸を実現した大きな技術的背景として、事前に用意した月の地図と、SLIMが着陸シーケンス中に撮像した画像を照合して、リアルタイムでズレを補正しながら着陸を進める「画像照合航法」と、これをSLIM自身が全自動で行う「自律的な航法誘導制御」を挙げ、これら技術のそれぞれが今後の役に立つと指摘した。

 また、SLIMが月面に展開した小型ロボットの「LEV-1」と「LEV-2」(SORA-Q)が自律的に連携して活動することも実証できたとして「超小型のロボットを使ってさまざまな探査をする道が開けた。全体として国際競争力の観点から極めて意義は多いと思っている」と述べた。

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