中国、月探査支援で通信航法技術試験衛星2機を打ち上げ--月周回軌道を編隊飛行

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中国、月探査支援で通信航法技術試験衛星2機を打ち上げ–月周回軌道を編隊飛行

2024.02.09 07:30

塚本直樹田中好伸(編集部)

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 中国が月探査を支援するために、通信航法技術試験衛星「天都1号」(Tiandu-1)「天都2号」(Tiandu-2)を打ち上げると、国営通信の新華社が報じている。

 中国による月探査計画「嫦娥(じょうが)」(Chang’e)の「嫦娥6号」(Chang’e 6)は月の裏側の南極を探査して、試料(サンプル)を地球に持ち帰る。嫦娥6号をサポートする通信中継衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」(Queqiao-2)とともに天都1号と天都2号は2024年前半に打ち上げられる予定だ。

 天都1号と天都2号は月周回軌道で編隊を組んで飛行し、通信と航法の技術を検証する。これには、衛星から地上へのレーザー測距や衛星間マイクロ波測距が含まれる。中国の行政機関である国家航天局(China National Space Administration:CNSA)内にある深宇宙探査実験室(Deep Space Exploration Laboratory:DSEL)が打ち上げる。

 天都1号と天都2号の試験は、中国が主導する「国際月面研究ステーション(International Lunar Research Station:ILRS)」をサポートするためのインフラ構築の一環である。ILRSプロジェクトは2030年代に月面基地を建設することを目指している。中国はまた、2030年までに2人の宇宙飛行士を月に送り込むことも目指している。

月探査ミッション「嫦娥5号T1」(Chang'e 5-T1)で撮影(出典:CAS)
月探査ミッション「嫦娥5号T1」(Chang’e 5-T1)で撮影(出典:CAS)

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人民網(日本語版)
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