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日本旅行の探究体験プログラム「ミライ塾」、「みらい宇宙教室」で提供
2024.02.06 12:05
一般社団法人の日本文化教育推進機構は宇宙の最先端を教材化し、子どもたちに無料で届ける「みらい宇宙教室」プロジェクトを2023年9月に立ち上げ。日本旅行が中学生や高校生を対象に展開する探究体験プログラム「ミライ塾」をみらい宇宙教室内で展開させる。2月6日に発表した。
2024年4月から提供する。小学校や中学校からの申し込みをウェブで受け付ける。先着50クラスまで。プログラムはすべて無料で参加できる。申込後は日本旅行の担当者から連絡する。
みらい宇宙教室は、企業の宇宙関連事業での最先端の取り組みを授業化するため、現職の教師たちとともに「アクティブ・ラーニング」を取り入れた形で教育プログラムを制作する。教育プログラムは全国の小学校の教師がすぐに授業できるようにデジタル教材化され、教育指導用の指導案、児童や生徒用にワークシートをセット化しているという。
みらい宇宙教室では、教育現場で起きていることや宇宙教育実践活動を配信するメディア「みらいタイムズ」を制作。みらい宇宙教室の活動の模様をみらいタイムズに掲載し、学級を通して保護者に活動内容を届けるといったことも展開している。
みらい宇宙教室で開発された教育プログラムに加えて、企業の宇宙関連事業の最先端の動きの情報を掲載し、児童や生徒、教師に届けるためにオンラインプラットフォームを立ち上げた。オンラインプラットフォームには以下のようなコンテンツが掲載されている。
- 宇宙の最前線を授業できる「授業コンテンツ」
- 宇宙事業に取り組む「企業のご紹介」
- 宇宙について調べる「宇宙ミュージアム」
- 全国の情報を1カ所で見られる「全国科学館・博物館MAP」
- 学級通信で家庭とつながる「みらいタイムズ」
- 宇宙をやりたい先生同士がつながる「みらいスクールラボ」
日本旅行が手掛けるミライ塾は、同社と先端科学技術を取り扱う企業と協業で開発した出張授業プログラム、これまでに2万人以上の生徒に宇宙体感プログラムを提供しており、17のプログラムのほかに学校の要望に応じたオリジナルプログラムを開発している。ミライ塾の特徴を以下のように説明する。
- 宇宙開発や先端技術を通して、未来を生きる力を育む探究体験を提供
- 知識だけではなく全員参加のワークショップをセットで提供
- 文系か理系かに関わらず興味が持てるテーマプランニング
- 経験豊富なスタッフが運営
みらい宇宙教室で提供されるコンテンツは(1)ロケット制作ワークショップ(2)リアル天文教室、(3)NASAゲーム――の3つ。
(1)ロケット制作ワークショップは、ペットボトルと牛乳の紙パックを使ってロケットを制作する。制作したロケットは屋外で実際に打ち上げる。(2)リアル天文教室は、PCの天文シミュレーションソフトを使った講義の後で野外で望遠鏡を使った星空鑑賞を行う。
(3)NASAゲームは、月に不時着した時に生存するため、帰還するために何が必要か、NASAカードを使って優先順位を付けていく。最初は個人の答えを出し、その後グループで話し合って答えを導き出していく。最終的にはNASAの回答とグループの答えを見比べてゲームは終了となる。