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ispace、タイの衛星開発企業と協力–将来の月周回ミッションで輸送サービス
2024.02.05 11:06
ispace(東京都中央区)は、月周回ミッションでの貨物(ペイロード)輸送サービスなどで協力するため、タイで衛星開発と衛星通信サービスを手がけるmu Space and Advanced Technologyと了解覚書(Memorandum of Understanding:MoU)を締結した。
両社は、将来的な月周回ミッションを共同で推進し、地球と月のあいだの「シスルナ」空間で衛星市場を開拓していく。月ミッションを検討する東南アジア地域の顧客開拓やサービス提供にも取り組む。
具体的には、月周回軌道へ衛星を輸送したい事業者に対して、ispaceが輸送サービスを提供し、mu Spaceが衛星部品を供給する。ispaceの月着陸船(ランダー)で月周回衛星ミッション数を増やすために、日本とタイで市場開拓を進める。
ispaceは、月探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1で民間企業として世界初の月面着陸に挑戦。月周回軌道への投入を成功させたものの、着陸シーケンスの最終段階で失敗してしまった(その1、その2)。
今後のランダー打ち上げはミッション2が2024年冬、ミッション3が2026年の予定。