宇宙船「スターライナー」、初の有人飛行試験に向け作業進む--安全性に問題

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宇宙船「スターライナー」、初の有人飛行試験に向け作業進む–安全性に問題

2024.02.01 07:30

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は米国時間1月24日、米Boeingの有人宇宙船「Crew Space Transportation-100(CST-100) Starliner」が4月中旬の試験打ち上げに向け、順調に作業を進めていると明かした。

 NASAの商業乗員輸送開発(Commercial Crew Development:CCDev)プログラムで開発が進んでいるStarlinerは4人が搭乗できる。2022年5月に無人での打ち上げと国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキング、地球への帰還に成功した。現時点では初の有人飛行試験(Crew Flight Test:CFT)が2024年4月に予定。実際の運用開始は2025年初頭に予定されている。

 NASAによれば、「Starlilnerの各チームは、NASAの飛行認証プロセスで特定された技術的な問題を解決するために、大きな進歩を遂げた」としている。

 Starlinerには、3つのメインパラシュートが搭載されているが、そのうち、1つでも故障した場合、安全に着陸できなくなることが判明。配線の保護テープのカバーを変更し、火災の危険性を低減する必要があると指摘されるなど安全性が問題視され、CFTは無期延期となっていた。

 CFTでは、NASAの2人の宇宙飛行士をISSへと輸送する。Starlinerは米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、United Launch Alliance(ULA)の「Atlas V」ロケットで打ち上げられる予定だ。

メキシコのナヤリット州沖の高度461マイルを飛行するStarliner。ISSのモジュールを結合させて通路の役割を果たす「Harmony」にドッキングしている(出典:Boeing/John Grant)
メキシコのナヤリット州沖の高度461マイルを飛行するStarliner。ISSのモジュールを結合させて通路の役割を果たす「Harmony」にドッキングしている(出典:NASA)

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