米ブルーオリジン、巨大ロケット「ニューグレン」の統合研究で宇宙軍から資金

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米ブルーオリジン、巨大ロケット「ニューグレン」の統合研究で宇宙軍から資金

2024.01.26 08:00

塚本直樹

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 米Blue Originが米宇宙軍(United States Space Force:USSF)と「New Glenn」ロケットに関する統合研究で1800万ドル(約27億円)の契約を締結した。

 New GlennはBlue Originが開発を進める大型ロケットで、機体は最小25回の再使用が可能という。地球低軌道(LEO)に45t以上、静止遷移軌道(GTO)に13t以上の投入が可能だ。初飛行は2024年中に予定されている。

 米宇宙軍は国家安全保障に関連する貨物(ペイロード)を打ち上げるため、New Glennの設計と技術能力を評価する。これにより、Blue Originは数十億ドル規模のプログラム「国家安全保障宇宙輸送(National Security Space Launch:NSSL)」のフェーズ3に参加する可能性がある。

 NSSLのフェーズ3は2023年12月に入札。実際の打ち上げ契約は2024年後半に締結され、2025年後半から2029年、または、それ以降にミッションが実施される予定だ。

2024年中に初飛行が予定されているNew Glennの第1段と第2段(出典:Blue Origin)
2024年中に初飛行が予定されているNew Glennの第1段と第2段(出典:Blue Origin)

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SpaceNews

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