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NASA、人工重力のVastやBlue Originなど7社選定–地球低軌道での民間活動を支援

2023.07.25 11:31

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は、地球低軌道(LEO)における民間企業の活動を支援する「商業宇宙能力協定」(CCSC-2)で7社を選定した

 同協定では、国際宇宙ステーション(ISS)の退役後を見据え、LEOにおける人類活動の持続的な発展を目指している。

 CCSC-2では民間企業から12の提案があった。その結果、Blue Origin、Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)、Space Exploration Technologies(SpaceX)、Sierra Space、Special Aerospace、ThinkOrbital、Vastの提案が選定された。

 Blue Originは、再使用可能な宇宙船や「New Glenn」ロケットなどを利用したLEOへの輸送能力を、Vastは回転による人工重力を備える有人モジュールなどを提案した。

 また、SpaceXは巨大宇宙船であるStarshipをLEOの居住スペースとして使用することなどを提案。Siera Spaceは膨張式モジュール技術を利用した宇宙ステーション「Pathfinder」を提案した。Northrop Grummanは商業研究のためのプラットフォーム「Persistent Platform」を提案した。

 選定された各社は今後、NASAの技術や施設、人員、データなどのアセットを活用できる可能性がある。

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