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東大発スタートアップGaia Vision、衛星データを使ったAI洪水予測モデルを国際特許出願
2024.01.18 12:32
Gaia Vision(東京都渋谷区)は、衛星観測データを活用したAI洪水予測モデルを東京大学やエル・ティー・エス(東京都港区、LTS)と共同で国際特許出願した。
従来の手法で浸水域を予測するには、流出量や降水量などのデータ入力が必要という。これに対し、Gaia Visionの洪水予測モデルは、衛星観測データと洪水物理シミュレーション、機械学習を組み合わせ、降水量データだけの入力で浸水域を予測できる。そのため、迅速な予測が可能となり、洪水の事前防災に効果的だとしている。
特許出願した発明の名称は「洪水予測方法、及び洪水予測システム」。出願番号は「PCT/JP2023/45967」、出願日は2023年12月21日。
今後、サーバーに降水データをアップロードすると地図上に洪水推定結果が表示されるアプリケーションとして、この洪水予測モデルを提供していく予定。
Gaia Visionは、気候科学を専門とする東大発スタートアップ。東大の高精度洪水シミュレーション技術などを用い、気候リスク分析プラットフォーム「Climate Vision」やリアルタイム洪水予測ソリューションなどの開発を手がけている。
同社の取り組みは国土交通省の2022年度「中小企業イノベーション創出推進事業費補助金」(SBIR)に採択された。