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日本の月面着陸機「SLIM」、着陸降下準備フェーズへ移行成功–高度600kmに

2024.01.15 13:42

小口貴宏(編集部)

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月15日、小型月着陸実証機(SLIM)が着陸降下準備フェーズへ移行したと発表した。

月面着陸機「SLIM」

 発表によると、1月10日(日本時間、以下同)に着陸降下準備フェーズへの移行を決定し、1月14日17時32分に遠月点降下マヌーバ(軌道変更)を正常に完了した。その後、高度600kmの円軌道に予定通り投入したことを確認したという。

 今後は近月点降下マヌーバを実施し、1月19日に近月点を高度15kmまで下げる。その後、1月20日午前0時00分に着陸降下を開始し、同0時20分に月面着陸を予定している。

 SLIMは日本初の月面着陸を目指す探査機で、成功すれば米国、旧ソ連、中国、インドに続き5か国目の月面着陸となる。また、着陸精度が100m以内という「ピンポイント着陸技術」の実証を目的としており、従来の「精度十数〜数十km」とは桁違いの精度での着陸を目指す。

 月面着陸の様子はJAXAのYouTube公式チャンネル「JAXA Channel」でライブ配信する。

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