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ポカリスエット缶が宇宙空間に… なぜ?–実は月面着陸を目指していた【画像】

2024.01.10 14:28

小口貴宏(編集部)

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 米Astrobotic Technologyは日本時間1月10日、月面着陸を目指す無人宇宙船「Peregrin」(ペレグリン)から撮影した画像を公開した。そこには、大塚製薬のポカリスエット缶が写っていた。

 実は、ポカリスエットを製造販売する大塚製薬は、2014年からポカリスエットを史上初の月面到着飲料にするためのプロジェクト「LUNAR DREAM CAPSULE PROJECT」に取り組んでいる。

 同プロジェクトは、ポカリスエットの粉末が詰まった缶飲料型のカプセルを、地球から38万キロ離れた月面に設置するものだ。今後、月面に到達した人類が、月の水でポカリスエットを飲むことも想定している。さらに、世界中の子供たちが描いた18万5872通のメッセージも搭載している。

ポカリスエット缶型の「DREAM CAPSULE」

 この取り組みは、2015年8月に第9回キッズデザイン賞の「内閣総理大臣賞」を受賞。その後は仕様調整期間を経て、米Astroboticが開発したペレグリンへの搭載が決定した。

月着陸船のペレグリン

 ペレグリンは米国時間1月8日、米フロリダ州の基地からUnited Launch Alliance(ULA)の新型ロケット「Vulcan Centaur」で打ち上げられた

 ペレグリンの大きさは幅2.5m x 奥行2.5m x 高さ1.9mで、最大90kgの物資を月面に運べる。計画では、月面の「グルイテュイゼンドーム」(Gruithuisen Domes)に着陸する予定で、成功すれば民間初の月面着陸となる。

打ち上げ後に推進剤が漏洩

 しかし、打ち上げ後、ペレグリンから推進剤が漏れ出ていることが判明。燃料の大半を失ったと見られ、月面への着陸は困難となった模様だ。

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大塚製薬
Astrobotic(X)

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