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民間初の月着陸目指す「ペレグリン」、打ち上げ後に異常–推進剤を消失か

2024.01.09 14:45

塚本直樹

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 米Astrobotic Technologyは月着陸船「Peregrine」(ペレグリン)を米国時間1月8日に打ち上げ。打ち上げ後に機体に異常が発生していることが明かされている。

 Peregrineは米航空宇宙局(NASA)の商業月面輸送サービス(CLPS)の一環として、民間初の月面着陸が期待されている。United Launch Alliance(ULA)の新型ロケット「Vulcan Centaur」で打ち上げられた

 Astroboticによれば、「Peregrineは推進システムの故障により、推進剤が決定的に失われている」としている。「チームは補足できる科学データの最大化を優先し、どのような代替ミッションが可能かを評価している」という。

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 ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたPeregrineは、2月23日の月面着陸を予定。5つのNASAの科学実験装置やメキシコからの5台の自立型小型ロボット、エベレストのかけらや遺骨などが搭載されている。

(出典:ULA)
(出典:ULA)

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