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SpaceX、従業員の不当解雇で提訴–社内で公開書簡を回覧
2024.01.09 15:30
独立行政機関の全米労働関係委員会(NLRB)は米国時間1月3日、従業員を不当に解雇したとしてSpace Exploration Technologies(SpaceX)を提訴すると発表した。
今回の訴えは、SpaceX社内で公開書簡を回覧したことで解雇されたと主張する、8人の元従業員による訴訟をまとめたものだ。2022年6月にSpaceXのシステム上に配布された公開書簡では、SpaceX最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏にソーシャルメディア活動から距離を置くように求めていたという。
訴状では身元が伏せられているが、SpaceXは公開書簡の発表直後に何人かの従業員を解雇し、その後数週間で他の従業員も解雇した。NLRBはSpaceXが「公開書簡に含まれる問題について議論を続けるなら解雇すると暗に脅した」と指摘している。
SpaceXは今回の訴状についてコメントしていないが、1月17日までに回答を提出する必要がある。訴状に関する審問は3月5日に予定されているが、その前に「当事者が和解の努力を行うこと」が推奨されている。