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KDDIとソフトバンク、「スターリンク」を被災地へ無償提供–能登半島地震で

2024.01.09 09:23

小口貴宏(編集部)

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 令和6年能登半島地震の支援として、KDDIとソフトバンクが衛星ブロードバンド「Starlink」の被災地への無償提供を相次いで開始している。

 KDDIは1月7日に350台のStarlinkを石川県庁舎に搬入した。これらは避難所で被災者へのインターネット環境の提供などに役立てられる。また、自治体や自衛隊、電力会社向けにもStarlinkを提供しているという。さらに、Starlinkをバックホール回線とした車載型・可搬型・船舶型基地局を現地に送り、携帯エリアの復旧に活用している。

 また、ソフトバンクも1月7日より被災自治体向けにStarlink Businessの無償提供、および無償設置サポートを開始している。

 高度550kmの衛星群からブロードバンドを提供するStarlinkは、地上の固定回線や携帯電話回線が途絶しても、衛星経由で周囲にWi-Fiによるインターネット接続環境を提供できる。また、従来の静止衛星を利用したサービスと異なり、地表と衛星間の距離が近いために、低遅延で高速なインターネットを提供できる。

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