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【写真】これが木星の衛星「イオ」–鮮明な新画像、NASAが公開
2024.01.04 16:33
米航空宇宙局(NASA)が運用する探査機「Juno」(ジュノー)が、木星の衛星「イオ」の新たな画像を撮影した。
ジュノーは2011年8月に打ち上げられ、2016年7月から木星を周回観測している。2023年12月にはは過去20年間のどのミッションよりもイオに接近し、地表からわずか1500kmの距離を飛行した。
この接近時にジュノーは、探査装置「JunoCam」を用いて、計6枚の写真を撮影した。同ミッションの主任研究者であるScott Bolton氏は「今回のフライバイのデータから、イオの火山がどのように変化するかを研究している」と語った。
ジュノーは2024年2月2日にもイオに再度接近し、1500km以内を通過する予定だ。また、2025年9月には延長ミッションを終了し、木星の大気圏に突入して生涯を終えることになる。
イオは太陽系で最も活発な火山活動を持つ天体の1つで、表面は火山から噴出した硫黄分に覆われている。イオの火山活動は、木星の強い重力による潮汐加熱が主な原因とされており、これがイオ内部を融解させ、地表にマグマを押し上げている。