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米Firefly、ロケット上段に問題–間違った軌道に投入、ミッションは継続
2023.12.25 15:00
米Firefly Aerospaceの「Alpha」ロケットで米国時間12月22日、飛行中にロケット上段に問題が発生し、貨物(ペイロード)が誤った軌道に投入された。
Aplhaは全長29mの2段式液体燃料ロケットで、地球低軌道(LEO)に1000kgのペイロードが投入可能だ。2022年10月には初の軌道打ち上げに成功。米宇宙システム軍団(Space Systems Command:SSC)による戦術宇宙対応ミッション「Tactically Responsive Space(TacRS)」の実証実験にも採用されている。
カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられたAlphaは、Lockheed Martinの電子制御アンテナを搭載。ロケットの上昇に問題はなかったが、ペイロードを目標軌道に投入することはできなかった。ペイロードとの通信は確立されており、ミッションは継続されている。
今回のミッション「Fly the Lightning」はAlphaにとって、4回目のミッション。3回目の打ち上げは、TacRSに関連した、SSC向けの迅速対応ミッション「Victus Nox」として、通知から27時間でロケットを打ち上げた。
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Firefly発表