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火星探査機パーセヴィアランス、来春はクレーター縁の調査へ

2023.12.19 07:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査機(ローバー)「Perseverance」が今後はクレーターの縁を登ることになると関係者が発言したと、海外メディアのSpace.comが伝えている

 Perseveranceは2021年2月から火星の「Jezero」(ジェゼロ)クレーターの探査を続けている。探査機は試料(サンプル)を採取し、金属チューブに封入。将来のサンプルリターンミッション「Mars Sample Return(MSR)」で地球へと持ち帰る予定だ。

 オンラインで開催された米地球物理学連合(AGU)の会議でPerseveranceのプロジェクトサイエンティストを務めるKen Farley氏は、「来春からはボーナスミッションとして、ジェゼロクレーターの縁を登り、横切り、おそらくその先まで行くことになる」と語っている。

 Perseveranceによる2024年のボーナスミッションでは、ローバーに残された13本のサンプルチューブを地中に埋めることが目標だ。ジェゼロクレーターは過去に川の氾濫があったと推測されている地域で、この地域を調査することで火星の進化の過程の解明に役立つことが、期待されている。

(出典:NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS)
(出典:NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS)

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Space.com

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