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気球で成層圏への遊覧飛行目指す岩谷技研、実機で訓練飛行開始–来夏に就航予定
2023.12.18 15:22
気球による成層圏への遊覧飛行サービス提供を目指す岩谷技研(北海道江別市)は12月18日、来夏に就航予定のコマーシャルフライトで使用する「T-10 EARTHER」気密キャビンを使った訓練飛行を12月6日から開始したと発表した。
2022年2月に福島で実施した係留昇降試験以降、徐々に高度を上げ飛距離を延ばしながら、道内外で飛行試験を重ねてきたという。
2023年10月に自社製高高度ガス気球と「T-9」気密キャビンで成層圏に到達(高度1万669m)。1人乗り実験機による飛行試験はすべて完了しており、11月から2人乗りキャビンのT-10での飛行試験を開始している。
地上とロープでつないだ係留昇降試験を実施し、運用手順と専用開発した装備類の動作、機体の安定度を含め安全性については確認済み。今回からコマーシャルフライトと同様の飛行試験を開始したという。
具体的には、T-10にパイロット2人が搭乗し、高度600mを目途に訓練飛行を実施した。約90分のフライトで天頂手動弁操作とバラスト投下による上空でのレベリング飛行、着陸アプローチなどの訓練飛行は、無事に終えたとしている。
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