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JAXA、「宇宙戦略基金」事業運営で人材募集–10年で1兆円の支援
2023.12.13 13:47
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、民間企業や大学などの研究開発活動を支援する目的の「宇宙戦略基金」を運営していくため、企画推進と運営業務に従事する職員の募集を開始した。宇宙戦略基金は政府の「宇宙基本計画」にもとづいている。
宇宙基本計画は、2023年6月に改定された政府の宇宙戦略。JAXAの役割や機能を強化することで「スペース・トランスフォーメーションの加速を実現」(内閣府)し、宇宙関連市場の規模を2030年代の早い時期に4兆円から8兆円へ拡大させる計画である。
この目標を達成するために、内閣府と総務省、文部科学省、経済産業省が宇宙戦略基金を造成する。JAXAは基金管理の委託を受け、民間企業や大学、研究機関などに補助金を交付していく。NHKの報道によると、同基金は10年で1兆円規模だという。
JAXAが募集している職員は、経営企画部で基金事業の企画推進や運営業務を担当する。公募する案件の進捗管理や支援、予算管理、評価、関連調査、これらに関連する業務を担当する。JAXA内外の多様な関係者と円滑に協働する必要があるため、高いコミュニケーション能力と柔軟性が求められるとしている。
これまでに民間企業や大学、研究機関などで成果最大化に向けた研究開発マネジメント業務経験、契約・経理事務や事務局など公募事業の運営経験がある人材を想定している。
採用時期は2024年4月1日の予定。雇用期間は2025年3月31日までだが、採用日から最大5年まで契約更新の可能性がある。勤務地はJAXA東京事務所(東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ)。1カ月の給料の目安として「大学卒業、経験年数9年以上」の主査級で基本給40万~45万円程度、「大学卒業、経験年数14年以上」の主任級で基本給50万~55万円程度を提示している。
仮エントリーが完了した後に、動画を提出した時点でエントリーが完了となる。動画は質問に答えるものを収録する。詳細は申込者に個別に知らせる。応募は2024年1月14日午後5時まで受け付ける。採用人数は3~5人の予定。