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米宇宙軍スペースプレーン「X-37B」、打ち上げ延期–前回は908日間飛行

2023.12.13 07:30

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)は米国時間12月11日、地上側の問題から「Falcon Heavy」ロケットの打ち上げを12日以降に延期すると発表した。

 フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられるFalcon Heavyは、米宇宙軍のミッション「United States Space Force(USSF)-52」を搭載。これは、スペースシャトルと同じような再使用可能な宇宙機(スペースプレーン)の「X-37B」の7回目の打ち上げとなる(X-37Bの全長は8.9m、翼幅は4.5m、重量は4990kg)。

 X-37Bの軌道試験機(Orbital Test Vehicle:OTV)の7回目となるミッション「OTV-7」の詳細は明かされていないが、「新しい軌道体制の運用」を予定している。Falcon Heavyは大容量の貨物(ペイロード)が搭載できるため、副次的なミッションが搭載されてる可能性もある。

 X-37Bはこれまで、United Launch Alliance(ULA)の「Atlas V」ロケットと、SpaceXの「Falcon 9」ロケットで打ち上げられてきた。前回のOTV-6は908日間の飛行の後、2022年11月に地上へと着陸した。

(出典:SpaceX公式Xアカウント)
(出典:SpaceX公式Xアカウント)

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