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米宇宙軍、静止軌道の脅威へグローバルレーダーを計画–総工費は10億ドル

2023.12.11 17:55

塚本直樹

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 米国防総省(DoD)は米国時間12月1日、静止軌道(GEO)上の状況を監視できる深宇宙レーダーを開発する協定に調印したと発表した。

 米英豪の3カ国で調印された今回の協定は、静止軌道を監視する新システム「Deep Space Advanced Radar Capability(DARC)」のためのものだ。DARCは24時間の全天候型レーダー監視システムを3カ国に提供する。米宇宙軍は宇宙領域にさらなる重点を置くことになる。

 声明によれば、米宇宙軍は2021年、ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル発射場でDARCの技術実証試験を成功させた。2022年、Northrop Grummanはプログラムの技術開発で3億4100万ドル(約500億円)の契約を獲得した。

 3つ予定されているDARCサイトのうち最初のサイトは西オーストラリアで計画されており、2026年までに稼働する予定だ。3カ所のサイトは2030年までに稼働を開始し、総工費は10億ドル(約1500億円)になる見込みだ。

(出典:U.S. Space Force/Craig Weiman/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory)
(出典:U.S. Space Force/Craig Weiman/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory)

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DODプレスリリース
Space.com

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