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日揮グローバルと横河電機、月面プラント向けの遠隔制御システムを共同開発へ

2023.12.07 15:45

佐藤信彦

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 日揮グローバル横河電機は、月面で運用される各種プラントを地球から遠隔操作できるようにするため、必要な制御システムを共同で研究開発する。

 米航空宇宙局(NASA)主導の「Artemis(アルテミス)」計画など、月の探査や開発を目的とする取り組みでは、月面にさまざまな目的のプラントを建設する可能性がある。こうしたプラントを地球から遠隔操作するには、通信遅延などを考慮した制御システムが必要だ。

 両社は、地球上で実績のあるプラントの運転や遠隔監視、制御に関する技術や知見を活用し、月面プラント向けの超遠隔通信に対応した制御システムを開発していく。この制御システムは月と地球を結ぶ地球外通信に対応しており、通信とプロセス制御、操作監視といった機能を統合したシステムになる。

 今後、通信遅延を模擬できる実験装置を早期に設計、製作し、2024年度内をめどに制御システムの検討成果へつなげる。開発したシステムの制御ロジック用コントローラーは、地上のプラントや施設への転用も検討する。

 日揮グローバルは、月の水資源から宇宙船の燃料を生成する月面プラントに関する宇宙航空研究開発機構(JAXA)検討プロジェクトに参加している。

関連リンク
日揮グローバルプレスリリース(PDF)
横河電機プレスリリース

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