中国、小型衛星の軌道投入で空中発射ロケットを開発中--再使用が可能

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中国、小型衛星の軌道投入で空中発射ロケットを開発中–再使用が可能

2023.12.01 17:15

塚本直樹

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 中国運載火箭技術研究院(China Academy of Launch Vehicle Technology:CALT)が小型衛星を軌道に送るための再使用可能な空中発射ロケットを開発しているとSpaceNewsが報じている

 CALTは以前にも、空中発射ロケットの開発に取り組んでいると明かしていた。10月には第74回国際宇宙会議で「小型衛星に柔軟で手頃な価格の専用打ち上げ」を提供するために空中発射ロケットを開発すると述べている

 報道によれば、CALTが開発している空中発射型の小型ロケットは、高度500kmの太陽同期軌道(SSO)に最大300kgのペイロードを投入できるという。ロケットは3段式で、母艦から高度11.9kmでマッハ0.8の速度で放出される。

 空中発射型のロケットを運用していた会社にはVirgin Orbitがある。同社は小型ロケット「LauncherOne」を運用していたが、4月に破産を申請。その資産はRocket Labに買収された。

中国北西部甘粛省にある酒泉衛星発射センターを欧州宇宙機関(ESA)の観測衛星「Sentinel-2」で撮影。再使用可能実験宇宙機が2000年4月に打ち上げられた(出典:Modified Copernicus Sentinel data 2020)
中国北西部甘粛省にある酒泉衛星発射センターを欧州宇宙機関(ESA)の観測衛星「Sentinel-2」で撮影。再使用可能実験宇宙機が2000年4月に打ち上げられた(出典:Modified Copernicus Sentinel data 2020)

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