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中国の酒泉衛星発射センターで爆発か–エンジン噴射の痕跡や焦げた破片を確認
2023.11.30 16:30
中国北西部甘粛省にある酒泉衛星発射センターの試験場で発生した爆発らしき痕跡が衛星で撮影された。
今回の画像は、独自に衛星画像を追跡しているHarry Stranger氏が、Airbusと仏国立宇宙センター(CNES)の画像を使って確認したものだ。画像からは、発射台の地表に残ったエンジン噴射の痕跡や焦げた破片が散らばっているのが見える。爆発は11月21~22日の間に発生した。
酒泉衛星発射センターの試験場は、中国航天科工集団(China Aerospace Science and Industry Corporation:CASIC)が運営しているとみられている。CASICは、中国最大のミサイル開発企業とみられているが、宇宙開発にも関わっており、子会社のExPace Technologyを通じて固体ロケットの「快舟1号」(Kuaizhou-1:KZ-1)、より大型な「快舟11号」(Kuaizhou-11:KZ-11)を運用している。
酒泉衛星発射センターの試験場では2021年10月にも爆発が発生している。CASICとExpaceは今回の爆発事故に関して発表していないが、Expaceはここ数日、製品の品質レビューに関して調査したと述べている。