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Synspective、東京計器とパートナーシップ–衛星組立棟を建設、量産目指す

2022.06.17 15:06

鈴木悠斗

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 小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するSynspective(東京都江東区)は6月15日、船舶用機器や油空圧機器などを開発、量産する東京計器(東京都大田区)と小型SAR衛星の量産に向けたパートナーシップを締結したと発表した。

 Synspectiveは、衛星による観測データを活用した災害リスク管理や災害対応に関するソリューションサービスをワンストップで提供。2026年前後に、小型SAR衛星30機からなるコンステレーションを構築し、昼夜や天候に関係なく、広範囲・高頻度の地上観測を可能にするシステムの構築・運用を目指している。

 東京計器は長年培ってきたマイクロ波応用技術を活用して、これまでSynspectiveの小型SAR衛星向けにマイクロ波パワーアンプモジュールを納入してきたという。今回の量産工場のパートナー選定を受け、那須工場内(栃木県那須町)にクリーンルームを備えた衛星組立棟を建設し、量産開始を目指す。

東京計器の那須工場(出典:Synspective)
東京計器の那須工場(出典:Synspective)

 東京計器は、長期ビジョンとして掲げている「東京計器ビジョン2030」で宇宙事業を新たな成長ドライバーの候補としており、将来的に衛星活用ビジネスによって安全な社会の実現に貢献することを目指している。

 両社は今後、現状を確認しつつ協議を進めるとしており、実行計画に基づき、契約は段階的に行われる予定という。

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