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天の川銀河の地図を作る宇宙望遠鏡「ガイア」、恒星20億個などの最新データ公開
2022.06.16 15:56
欧州宇宙機関(ESA)は、宇宙望遠鏡「Gaia(ガイア)」で集めた最新の観測データ「Data Release 3」を公開した。太陽系が属する天の川銀河にある恒星20億個のデータや太陽系内の小惑星、系外銀河などの情報を含み、これまでで最も詳細なデータセットだという。
Gaiaは、天の川銀河の精密な「地図」を作る目的でESAが運用している宇宙望遠鏡。2013年に打ち上げられ、現在は地球から見て太陽の反対側、つまり地球より外側のラグランジュ点2(L2)付近で観測している。これまでのデータ公開は、1回目が2016年9月、2回目が2018年4月。2020年12月に最新データの早期に公開し、正式な3回目としてData Release 3を今回リリースした。
Data Release 3はデータを充実させ、新たに恒星の化学組成、温度、色、質量、年齢、視線速度という情報を追加。さらに、80万個以上の二重星、太陽系の衛星と小惑星、数百万に上る系外銀河とクエーサーに関するデータも含んでいる。