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ISSの「長期滞在」は何日以上?–JAXA回答「厳密な定義はないが…」

2023.11.17 09:00

小口貴宏(編集部)

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月15日、大西卓哉宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在すると発表した。時期は2025年で期間は約半年間。なお、2025年には油井亀美也宇宙飛行士もISSへの長期滞在を予定しているほか、現時点では古川聡飛行士がISSに長期滞在している。

ISS(出典:NASA/ESA–T. Pesquet)

 このようにニュースで耳にする「ISS長期滞在」というワードだが、何日以上の滞在を「長期滞在」と呼ぶのだろうか。記者に問われたJAXA 有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニット長の久留靖史(ひさどめやすし)は「厳密な定義はない」としつつ、次のように回答した。

JAXAの有人宇宙技術部門で宇宙飛行士運用技術ユニット長を務める久留靖史氏

 「短期の10日間とか2週間などのいわゆる『タクシーフライト』のミッションは長期とは言っていない。打ち上げと帰還の宇宙船のミッションの打ち上げスケジュールで若干滞在期間が短くなるなどの事情はあるが、結果として4カ月となってもそれは長期滞在と呼んでいる。きちんとISSに滞在して、役割分担やローテーションをこなすなど、宇宙飛行士のスタンダードな交代計画に基づいて滞在するものは長期滞在と呼んでいる」

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