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有人月面探査向け飲料水システム、ISSで試験–地上から遠隔操作、保守性も向上
2023.11.07 06:07
将来の月探査への応用も想定されている米Leidosの飲料水ディスペンサーが8月、国際宇宙ステーション(ISS)へと送られた。SpaceNewsが報じた。
米航空宇宙局(NASA)による月探査ミッション「Artemis」では、「Orion」宇宙船や月面着陸船、月周回宇宙ステーション「Gateway」の限られたスペースに、機器を搭載する必要がある。
Leidosの新たな飲料水ディスペンサーは、小型化や消費電力の削減だけでなく、紫外線で水を殺菌するシステムも取り入れた。さらに、地上からの遠隔操作や部品点数の削減によってメンテナンス性を高めた。
ISSで活用されている飲料水ディスペンサーは、Artemisで使用されるものと完全に同一ではない。しかし、LeidosのDeborah Wells氏は「月探査における飲料水ディスペンサーは、ISS向けの設計やレイアウト、部品コンポーネントを応用する」と説明した。
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