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米国ロケット、オーストラリアから打ち上げ可能に–両政府が協定

2023.10.31 11:16

塚本直樹

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 米国とオーストラリアの両政府は10月26日、オーストラリアの宇宙港から米国製ロケットを打ち上げるための協定に署名した。海外メディアのSpaceNewsなどが報じた。

 今回の技術保障協定(TSA)では、米国の機密技術を保護しつつ、オーストラリアの施設からロケットを打ち上げるための法的、技術的な枠組みが規定された。これにより、オーストラリアの宇宙港は米国企業による打ち上げ契約を結ぶことが可能になる。

 オーストラリア宇宙産業協会のJeremy Hallett会長は、「この合意はオーストラリアの宇宙産業の障害を取り除くものであり、宇宙産業に新たなビジネスチャンスが生まれることを楽しみにしている」と語った。

 オーストラリアの宇宙港プロジェクトは、ノーザン・テリトリーにある「Equatorial Launch Australia(ELA)」や、南オーストラリア州の「Whaler’s Way Orbital Launch Complex」と「Koonibba Test Range」がある。

(出典:ELA)

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SpaceNews

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