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中国Geespace、衛星9機打ち上げ成功–240機コンステレーションへの第一歩

2022.06.06 15:27

佐藤信彦

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 浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Group)傘下企業、Geely Technology Groupの100%子会社Geespaceは、人工衛星「GeeSAT-1」9機の打ち上げと地球低軌道(LEO)への投入を成功させた。今後、衛星コンステレーションを構築し、自動運転車の制御、ロジスティクス管理、ドローン操縦などで活用する考え。

 今回の人工衛星は、LEO周回衛星240機による衛星コンステレーション「Geely Future Mobility Constellation」を構成する最初の9機。計画の第1段階では、2025年までに72機体制とする。その後、第2段階で168機を追加する。

 GeeSAT-1は、中国として初のモジュール設計を採用した、量産型の人工衛星という。センチメートル精度の測位サービスなどを提供できるとしている。

GeeSAT-1(出典:Geely)
GeeSAT-1(出典:Geely)

 各衛星の運用寿命は5年の設計。運用期間の終了後、大気圏に突入させて廃棄し、スペースデブリを発生させないという。

 この衛星コンステレーションによるサービスは、中国とアジア太平洋地域向けに提供する。全世界への提供は2026年以降を予定している。

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