ElevationSpace、初の自社開発衛星「ELS-R」初号機の愛称を「あおば」に決定

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ElevationSpace、初の自社開発衛星「ELS-R」初号機の愛称を「あおば」に決定

2023.10.19 17:25

飯塚直

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 ElevationSpace(宮城県仙台市)は10月19日、2025年に打ち上げを予定している「ELS-R」初号機の愛称を「あおば」(ローマ字表記:AOBA)に決定したと発表した。

 同社によると、自社開発する初の衛星であることから、開発にあたって創意工夫を重ねてきた社員から公募する形で愛称アイデアを募集したという。

 募集に対して13案の応募があり、一次選考として社名や初号機ミッションとのつながりをイメージできるかどうか、人工衛星の名称として商標登録されていないことなどを確認した。

 その結果、一次選考により絞り込まれた5案について、提案した社員自らプレゼンを行う愛称決定イベントを10月12日に開催し、社員投票により「あおば」に決定したという。

 同社が開発する「あおば」は、宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」シリーズの初号機(技術実証機)であり、これまで「ELS-R100」と呼称されていた。

 打ち上げは2025年を予定しており、人工衛星の開発技術に加え、宇宙に打ち上げた小型衛星を制御して地球に帰還させることを実現するために、「軌道離脱」「大気圏再突入」「回収」といった技術の実証を目的としている。

 なお、重量は約200kg、大きさは約1m四方。地球低軌道上で約半年間の実証・実験を行った後、回収ペイロードを搭載した再突入カプセルが地球に帰還、海上での回収を予定する。

 回収ペイロードについては、実証したコンポーネントや素材を地球に帰還させ、顧客に返すことで、宇宙空間特有の微小重力、真空、熱といった環境がペイロードに与えた影響を直接観察でき、地上の設備で詳細に解析できるとしている。

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