ispace、インド太平洋で月輸送サービスの需要創出を目指す--印豪の企業と協力

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ispace、インド太平洋で月輸送サービスの需要創出を目指す–印豪の企業と協力

2023.10.06 14:07

佐藤信彦

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 ispace(東京都中央区)は、インド太平洋地域での月周回衛星ミッション向け輸送サービス需要の創出を目的とし、インドSkyroot AerospaceやオーストラリアHEX20と協力していくとの覚書を締結した。

 Skyrootはインドの民間宇宙ロケット会社。インドで民間開発ロケットの宇宙空間到達を初めて成功させた実績を持つという。HEX20は、小型衛星の関連技術を手がける企業。キューブサットや小型衛星向けに、各種プラットフォームやハードウェア、センサーなどのコンポーネントを提供している。

 ispaceは、民間月探査プログラム「HAKUTO-R」に取り組んでいる日本企業。民間初の月着陸を目指していたHAKUTO-Rのミッション1は、最終段階で失敗してしまった。

 覚書にもとづき、3社は月周回衛星ミッション実現を加速させるためにインド太平洋地域内で市場開拓に向けた活動を共同で展開する。その際、各社の知見やインド太平地域内のネットワークを活用するとした。

 ispaceは現在、HAKUTO-Rのミッション3以降のペイロードサービスやデータサービスの契約獲得に向け、国内外の顧客と交渉中。今回の覚書が顧客の開拓やサービス提供の加速につながるとしている。

(左から)HEX20 最高技術責任者(CTO)Amal Chandran氏、ispace 創業者 代表取締役 最高経営責任者(CEO) 袴田武史氏、Skyroot 共同創業者 最高執行責任者(COO)Bharath Daka氏(出典:ispace)
(左から)HEX20 最高技術責任者(CTO)Amal Chandran氏、ispace 創業者 代表取締役 最高経営責任者(CEO) 袴田武史氏、Skyroot 共同創業者 最高執行責任者(COO)Bharath Daka氏(出典:ispace)

関連リンク
ispaceプレスリリース
Skyroot Aerospaceウェブサイト
HEX20ウェブサイト

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