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NASA電波望遠鏡、日食を観測へ–黒点など分析

2023.10.04 13:43

塚本直樹

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 米市民団体グループ「Solar Patrol(ソーラー・パトロール)」は、今後米国で連続発生する2回の日食を、米航空宇宙局(NASA)の電波望遠鏡を用いて観測する。

出典:SwRI/NASA/Daniel B. Seaton

 現地時間10月14日に起こる金環日食では、直径34メートルのNASAの電波望遠鏡「Goldstone Apple Valley Radio Telescope(GAVRT)」による観測を試みる。ミッションでは、黒点が月に覆われたときの現象を観測する予定だ。

 太陽の黒点は電波望遠鏡でいつでも観測できるが、月が黒点を横切って移動するときには、時間によって黒点の異なる部分が遮られる。ある部分から来る光信号と別の部分から来る光信号を区別して、黒点を詳細に分析できるという。

 そして2024年4月8日の皆既日食では、GAVRTを用いて太陽コロナの電波放射を観測予定だ。これにより、現在活発化している太陽の活動や、半年以内に同じ場所で2回の日食が発生するという稀な現象について洞察する。

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NASA

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