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アメリカ版はやぶさ、別の小惑星へ再度出発–新ミッション「APEX」始動

2023.09.27 11:13

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の小惑星サンプルミッション「OSIRIS-REx」は新たなミッション「OSIRIS-APEX」として、小惑星「Apophis」の調査に出発した。

 OSIRIS-RExは2016年に打ち上げられ、約3億2000万km離れた小惑星「Bennu」で塵や岩石のサンプルを採取。2023年9月には地球付近でサンプルを分離し、米ユタ州の砂漠地帯で無事回収された

 OSIRIS-RExの探査機はOSIRIS-APEXへと改名され、直径約300mの小惑星Apophisの調査に向かう。Apophisは2029年4月に地球へ2万マイル以内(地球から月までの距離の10分の1)まで接近する予定だ。

 OSIRIS-APEXは今後太陽系内で複雑な航路を辿り、Apophisが地球に接近する2029年に同天体へ近接接近。自転速度、表面の状態などを調査する。

 OSIRIS-APEXではOSIRIS-RExとは異なり、サンプルの収集は行わない。探査期間は18カ月を予定している。

(出典:Heather Roper/University of Arizona)

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