ニュース
ワープスペース、月と地球の通信システムで3方式を評価
2022.05.24 17:15
ワープスペース(茨城県つくば市)は5月23日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受託した、月と地球を結ぶ通信システムの実用化に向けた検討業務について、成果報告書を納品したと発表した。
報告書では、月での通信システムについて「月近傍通信」「月地球間通信」「月面通信」のそれぞれでオプションを検討。それらオプションを組み合わせた時の組み合わせコストや通信状態の持続性、メンテナンス性の観点から実用可能性のトレードオフ評価をした。
現在、米航空宇宙局(NASA)が提案し、JAXAや欧州宇宙機関(ESA)、民間宇宙関連会社などのパートナーによって実施を予定する月面探査プログラム「アルテミス計画」など、国際的に月や火星への探査計画が進められている。
同社では、今回のような受託案件にさまざまな民間業者が参入し、各民間事業者が国際的な競争力を身に付け、相互に連携することで、月探査計画が一層強力に進められていくことを期待するという。
今回の検討業務でも、さまざまな民間事業者による月でのミッションを想定し、設計を検討したと説明する。
今後は、低軌道人工衛星向け衛星間光通信ネットワークサービス「WarpHub InterSat」の開発に取り組みつつ、世界的に大きなチャレンジに各国政府や民間事業者と連携をとりながら、参加するとしている。