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マンダム、エタノールフリーなボディペーパーを科学館などで発売–ISS用に開発
2023.09.13 16:24
マンダム(大阪市中央区)は9月12日、2022年に国際宇宙ステーション(ISS)に初めて搭載された「ギャツビー スペースシャワーペーパー」を9月から全国の科学館や博物館で順次販売を開始すると発表した。
頭皮用とボディ用を用意。税込価格は1100円。ISSに搭載されたものと仕様やパッケージが同じという。同社オンラインショップでも購入できる。
同製品は、エタノールフリーを特徴とするボディペーパー。一般的なボディペーパーでは、エタノールによる気化熱を利用し、肌から熱を急速に奪い清涼感を与えるメカニズムになっている。だが、ISS内では安全な環境を保つため、エタノールの使用は厳しく制限されているという。
2005年から取り組んでいる「TRPチャネル」と呼ばれる研究から生まれた「Kai-tech」技術をベースとし、アルコールが使用できない環境でも清涼感が得られる技術を開発した。
2022年10月~2023年3月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)所属の宇宙飛行士である若田光一氏のISS長期滞在ミッションで初めて搭載。実際に宇宙で使用され、長期滞在する宇宙飛行士の生活を支えたという。2023年8月26日に打ち上げられた、古川聡氏のISS長期滞在ミッションにも搭載されている。
スペースシャワーペーパーは、JAXAのビジネス共創プラットフォーム「THINK SPACE LIFE」で提案し、採用されたもの。UchuBizは開発したマンダムに話を聞いている。