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宇宙に浮かぶ本物の衛星をハッキング–米宇宙軍主催セキュリティコンテスト

2023.08.18 16:45

塚本直樹

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 米宇宙軍のSpace Systems Command(宇宙システム軍団)が主催するハッキングコンテスト「Hack-A-Sat 4」が、8月11日から12日にかけてラスベガスの「DEF CON 31」カンファレンスで開催され、イタリアのチーム「mHACKeroni」が見事優勝を果たした。

出典:Sarah McNulty, Space Systems Command

 Hack-A-Satは、宇宙システムのセキュリティと耐性を向上させることを目的としたコンテストで、サイバーセキュリティの研究者たちが宇宙でのハッキング技術を競い合う場となっている。

 これまでのコンテストでは地上の模擬衛星が用いられていたが、今回は実際の衛星「Moonlighter」がハッキングの対象となった。同衛星は、サイバーセキュリティの研究とスキル向上のために特別に設計製造されたもので、7月6日に地球低軌道(LEO)に展開された。

 コンテストの最終ラウンドでは、5つのトップチームが地上の模擬衛星、実際に宇宙を周回するMoonlighterへのハッキングスキルを競った。これには、宇宙機の操作、無線周波数通信、リバースエンジニアリングなどのスキルが求められた。

 優勝した「mHACKeroni」は、賞金5万ドル(約730万円)を獲得。2位の「Poland Can Into Space」は3万ドル、3位の「jmp fs:[rcx]」は2万ドルをそれぞれ受け取った。

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宇宙システム軍団(PDF)

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