JAMSS、水稲栽培の生育診断アプリ「リモファーム」の高精度化で共同研究

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JAMSS、水稲栽培の生育診断アプリ「リモファーム」の高精度化で共同研究

2023.08.01 15:44

飯塚直

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 有人宇宙システム(JAMSS、東京都千代田区)は8月1日、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(NARO、茨城県つくば市)と、宇宙技術と農業研究のイノベーションによる生育予測精度の向上を目的とした共同研究を開始すると発表した。

 JAMSSは、2022年6月に生育診断アプリ「リモファーム」の提供を開始。シンプルな画面と操作性をベースに水稲栽培に必要となる情報を衛星データと気象データから生育状況を解析、分析できるという。

 今回、これまでリモファームに届いたフィードバックを反映させ、農業技術に関して高度化、利便性向上を目指すべく、NAROとの間で共同研究を開始することになった。

 共同研究では、植物の葉に含まれる葉緑素(クロロフィル)の量を示す値である“SPAD値”の推定技術の高精度化を目指す。SPAD値は、植物の健康度を知る指針になるという。リモファームで取り扱う水稲品種の生育予測パラメータを精査するとともに、生育予測精度を向上させ、アラート機能も強化する。

リモファームの圃場詳細画面(出典:JAMSS)
リモファームの圃場詳細画面(出典:JAMSS)

 NAROで開発が進められている生育状況把握手法や発育予測モデルの研究成果をリモファームの新機能として搭載するなどの検討も進めていくという。

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JAMSSプレスリリース

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