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月面の土から太陽光パネルを製造… 「次の宇宙開発」を担う11の米国企業

2023.07.28 15:18

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は7月25日、長期的な月面と宇宙探査を支援する技術を開発するために11の米国企業を選定したと発表した。これは第6回「Tipping Point」の一部で、NASAが選定企業に対して総額1億5000万(約200億円)ドルを提供する予定だ。

 選定された企業は次の通りだ。Astrobotic Technologyは、太陽光発電による宇宙船への電力供給技術の開発をめざしており、NASAから49億円に相当する3460万ドルを受け取った。同社のLunaGrid-Lite計画では、太陽電池パネルを搭載した着陸船から、探査車「CubeRover」へと有線ケーブルで電力を供給する。

 Zeno Power Systemsは、月ミッションにおける原子力発電システムの開発に取り組んでいる。NASAからは約21億円に相当する1500万ドルを受け取った。同社は放射性同位体を熱源とするスターリングエンジンを活用し、より高い効率での発電を目指している。

 そのほか、Blue OriginRedwireも選定された。Blue Originは、月面のレゴリス(土壌)から酸素、鉄、シリコン、アルミニウムを抽出し、それらを利用して太陽電池とワイヤーを製造するシステムを開発するために約49億円に相当する3470万ドルを受け取った。

 一方、Redwireは、岩石を取り除き、緩いレゴリスを固め、レゴリスを溶かしたり焼結したりして固体表面を作るプラットフォームの開発に向けて、約14億円に相当する1290万ドルを受け取った。

(出典:Astrobotic)

 このほか選定された各企業は次のとおりだ。

Big Metal Additive:大型金属3Dプリンティングを専門とし、航空宇宙、防衛、エネルギーなどの産業に製品を提供
Freedom Photonics:フォトニクス(光電子)デバイスとモジュールを開発。
Big Metal Additive:大型金属3Dプリンティングを専門とし、航空宇宙、防衛、エネルギーなどの産業に製品を提供。
Freedom Photonics:フォトニクス(光電子)デバイスとモジュールを開発。
Lockheed Martin:航空宇宙産業大手で、最先端の技術を提供。
ProtoInnovations:宇宙、防衛、商業用途向けの高性能で堅牢なプロトタイプロボット、自律ソフトウェア、メカトロニクス開発、フィールドテストの技術を開発。
Psionic:宇宙での安全かつ高精度なデジタル通信ソリューションを開発。
United Launch Alliance:ロケット打ち上げ企業。
Vulcan Wireless:地上と宇宙の両方で使用するデジタル通信ソリューションを開発。

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NASA

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