天気アプリ「ウェザーニュース」にレーダー衛星モード--全世界の雲を可視化

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天気アプリ「ウェザーニュース」にレーダー衛星モード–全世界の雲を可視化

2023.07.20 11:42

飯塚直

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 ウェザーニューズ(千葉市美浜区)は7月19日、天気アプリ「ウェザーニュース」(iOS版Android版)のレーダー機能に「衛星」モードを追加したと発表した。

 これまでの「衛星Ch.」では、日本域の雲画像を12時間分表示していたが、新たに追加された「衛星」モードでは、72時間分の雲画像(赤外画像)を世界中どこでもマップ上で確認可能。世界各国の気象衛星の観測データを用いることで、世界中の雲を可視化しているという。

 日本の「ひまわり」を含む静止気象衛星5つと、極軌道気象衛星2つを独自に合成することで、全世界をカバー。24時間分は無料で利用でき、有料会員であれば、72時間分を確認できる。

 「衛星」モードを利用することで、これから増えてくる台風の発生や接近が衛星雲画像で確認できるほか、梅雨前線の位置やゲリラ雷雨がもたらす積乱雲の発達の様子、冬季の大陸からの寒気の吹き出しなども確認できるという。

ハリケーンやサイクロンなどの動きも確認できるというレーダー「衛星」モード(出典:ウェザーニューズ)
ハリケーンやサイクロンなどの動きも確認できるというレーダー「衛星」モード(出典:ウェザーニューズ)

 日本域だけでなく、日本から遠く離れた場所の雲の動きも表示するため、ハリケーンやサイクロンなどの動きも確認できるとしている。

 静止軌道の気象衛星は、欧州気象衛星開発機構(European Organisation for the Exploitation of Meteorological Satellites:EUMETSAT)と欧州宇宙機関(ESA)が共同で運用する「Meteosat」シリーズの2機、米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気庁(NOAA)が共同で運用する「GOES」シリーズの2機。

 極軌道の気象衛星は、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)やNASA、ブラジル国立宇宙研究所(Instituto Nacional de Pesquisas Espaciais:INPE)が共同で運用する「Aqua」とNASAが運用する「Terra」。AquaとTerraには「中分解能スペクトル放射計」(MODerate resolution Imaging Spectroradiometer:MODIS)が搭載されている。

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