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Solafune、衛星データの「ユースケースが思いつかない」課題を解決へ–産業別に解析技術を提供

2022.04.20 15:22

藤井 涼

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 Solafune(沖縄県沖縄市)は4月19日、衛星データのユースケースを10種類の産業・分野に分けて、法人向けに公開するとともに、アルゴリズムの技術提供を開始したことを発表した。

 近年、人工衛星が取得する衛星データ(地球観測データ)のビジネス利用に関心が高まっている一方で、衛星データのユースケースとして、継続的に機能している事例が少ないのが現状だと同社は指摘。主な要因として「衛星データの価格の高い」「技術ハードルが高い」「ノウハウがない」「ユースケースが思いつかない」などの課題があげられると説明する。

 そこで、Solafuneは、法人に対して衛星データのユースケースを産業・分野ごとに公開し、解析アルゴリズムの技術も提供する。衛星データ解析コンテスト「Solafune」の開発・運営を通して得た知見や技術を生かし、衛星データのビジネス利用にかかっていた膨大な時間的・金銭的コストの削減を目指す。

 法人向けの技術提供については、衛星データ解析アルゴリズムは利用に応じた従量課金制となる。これにより、従来と比べて圧倒的に速く業務のデジタル化を実現するほか、無駄なコストの削減にもつながると説明。将来的には個人開発者にもAPIとして公開する計画だという。

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