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天地人、高精度で高頻度な「地表面温度プロダクト」を開発–2.5分間隔、100メートルオーダー

2022.04.20 14:45

藤井 涼

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 天地人(東京都港区)は4月19日、NEDO SBIR推進プログラムの成果として、「深層学習による高精度・高頻度な地表面温度プロダクトの開発」に成功したと発表した。事業化に向けた次の展開として、今回開発したプロダクトの「天地人コンパス」への実装と、ソリューション提供のための準備を進めるとしている。

 NEDO SBIR推進プログラムは、多様化する社会課題の解決に貢献する研究開発型スタートアップなどの研究開発の促進や成果の円滑な社会実装を目的として、内閣府が司令塔となって、省庁横断的に実施する「日本版SBIR制度」の一翼を担うもの。

 2021年度、天地人は同プログラムの研究開発テーマ「静止衛星ひまわりのデータを用いた社会課題解決に貢献する新たなサービス開発」に採択され、独自の地表面温度プロダクトの開発に取り組んできたという。

 従来、地表面温度プロダクトは低軌道の地球周回衛星により提供されてきた。これらは地表との距離が近いため空間的な分解能としては優れており、また世界中で均質なデータが得られるという観点で優位性があるという。一方で、同一地点のみに注目すると2日に1回程度と観測頻度が少なく、また雲により地表面が隠れている場合はデータが取得できないというデメリットがあると指摘する。

 そこで天地人では、静止衛星ひまわりの2.5分という細かな時間間隔と熱赤外域の観測バンドに着目し、従来2日に1回だったものを2.5分間隔という極めて高頻度な地表面温度プロダクトの開発に成功した。さらに、従来の地表面温度プロダクトを含む膨大な観測データを用いた超解像度の学習モデルを新たに開発し、従来と遜色なく、また雲を除去した100メートルオーダーの分解能を達成したという。

 2.5分間隔、100メートルオーダーの高精度・高頻度な地表面温度は、農業分野・不動産分野・都市開発分野・エネルギー分野など、より高精度・高頻度なデータが要求されるさまざまな業種での活用が期待されると説明。天地人では、事業化に向けた次の展開として、特許技術の土地評価エンジン「天地人コンパス」「天地人コンパスAPI」に今回開発したプロダクトを実装し、ソリューション提供に向けた準備を進めるとしている。


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