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amulapo、産業廃棄物処理企業と提携–地上の資源循環技術を宇宙に応用
2023.07.10 17:31
宇宙の体験をつくる研究者集団のamulapo(東京都新宿区)は7月10日、日本サニテイション(東京都江東区)と連携し、宇宙の資源循環についての検討を開始すると発表した。産業廃棄物処理を手掛ける日本サニテイションと連携し、地上の資源循環技術を宇宙へ応用させる。
今回の連携では「宇宙空間の環境保全に、地上でのサニテイション技術を応用させる(宇宙開発への貢献)」と「宇宙を利用することで、地球上のサニテイション技術を向上させる(地上還元)」の2つを目標としている。
具体的には、地上で開発されたサニテイション技術を宇宙空間での居住モジュールなどに応用し、資源循環を実現するための技術を開発する。宇宙機器を活用した、新たな地上での資源循環技術も開発し、地球上のサニテイション技術の向上を目指す。宇宙で適応可能なサニテイションの考え方をスマートシティなどに応用するという。
amulapoは、鳥取砂丘月面フィールド「ルナテラス」、拡張現実や仮想現実(AR/VR)などの3次元可視化技術を利用することで、デジタルツインやアナログツインとなる月面模擬環境構築を進めている。
月面模擬環境をアナログとデジタルでデータ連携しながら総合的に構築。宇宙開発技術や経験を提供し、さまざまな企業や研究機関の月面開発を支援するとしている。