ソラコム、IoT通信プラットフォームに衛星ブロードバンド「Starlink」活用

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ソラコム、IoT通信プラットフォームに衛星ブロードバンド「Starlink」活用

2023.07.07 10:49

飯塚直

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 ソラコムは7月6日、衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」を活用した法人・自治体向けのサービス「STARLINK BUSINESS」の提供を開始すると発表した。

 Starlinkは、Space Exploration Technologies(SpaceX)が提供する、地球(LEO)低軌道の大規模な衛星コンステレーション (衛星群) で提供されるインターネットサービス。携帯電話などが届かない山間部や海上といったエリアで活用できるとともに、災害時などの事業継続対策としても期待されているという。

システム構成(出典:ソラコム)
システム構成(出典:ソラコム)

 今回、ソラコムのIoTプラットフォーム「SORACOM」とSTARLINK BUSINESSを組み合わせた「SORACOM STARLINK BUSINESSキット」の提供を開始した。

 SORACOM STARLINK BUSINESSキットには、Starlinkの標準キットである「HPタイプStarlinkキット」に加え、SORACOMに対応するWi-Fiルーター(Teltonika RUT 241)が含まれる。SORACOMとの連携には、セキュアリンクサービス「SORACOM Arc」を利用する。

アンテナとルーターをセットで提供する(出典:ソラコム)
アンテナとルーターをセットで提供する(出典:ソラコム)

 Starlinkの衛星インターネットを用いたIoTシステム構築をする際は、携帯電話網を活用したIoT用SIMカード「SORACOM Air for セルラー」と同様に、クラウド連携のための認証管理、閉域網接続、リモートアクセスなどSORACOMの各種サービスが利用できる。

 Starlink経由で接続されたデバイスからクラウド接続できるとともに、Starlinkに接続されたデバイスに対して、リモートから直接アクセスできるネットワークを構築できるという。

 「SORACOM IoT SIM」を追加契約することで、StarlinkシステムとLTE/5Gとの冗長化構成にも対応。衛星と携帯電話のどちらかが使えない場合であっても、もう一方で通信が継続でき、データ通信の可用性が高められる。

 STARLINK BUSINESSの回線契約は、KDDIへの取り次ぎとなり、KDDIから設置支援や24時間365日の問い合わせ窓口などのサポートが受けられるという。

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