ニュース
今夏ISSに搭載–古川聡宇宙飛行士着用予定インナー、量産版が販売開始
2023.07.06 08:00
肌着や靴下などを製造、販売する健繊(東京都新宿区)は7月5日、「HIDAMARI SPACE DRY-WEAR」の量産版の販売を開始したと発表した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「第2回 宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」に対し、エベレスト登山隊も着用したという防寒下着「ひだまり」シリーズで採用した独自技術をもとにした「運動時の不快な汗を吸い上げるマルチウエア」を提案した。
国際宇宙ステーション(ISS)搭載を目指す生活用品アイデアとして選定されたことからHIDAMARI SPACE DRY-WEARを開発した。汗を肌側から外側へ吸い上げるため、運動時の不快な汗を軽減できるという。
薄手の二重構造ドライメッシュ編地を採用。編地の表面には、銀イオンを保持したアクリル原綿と綿を混紡することで抗菌性能をもたせた糸「金魚Ag」を使用しているという。
安全性や搭載性などの観点からの総合的な評価を経て、ISSに搭載可能と判断されており、今夏以降のISS搭載、古川聡宇宙飛行士が着用する予定となっている。
ISS搭載予定品とはデザインや素材の混用率が異なる量産版は、同社ECサイトや直営店などで販売を開始。半袖Tシャツとハーフパンツの2種類をラインアップ。カラーバリエーションは、ブラックとオフホワイトの2色。サイズはM、L、LLの3サイズを用意する。税込価格は半袖Tシャツとハーフパンツがともに7700円。
JAXAの認証や選定された商品に対して付与されるロゴマーク「JAXA LABEL」が付与されている。実際のISS内で撮影された画像をパッケージに使用。表箱画像はISS内から地球と月を撮影した写真、中枠画像はISS日本実験棟「きぼう」の内部写真を採用したという。