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中国、宇宙ステーション「天宮」で放射線曝露実験–装置を設置完了
2023.06.26 11:23
中国の宇宙飛行士が6月10日、「天宮」宇宙ステーション外部に放射線曝露実験装置を設置した。中国学術ネットワークの中国科技网が報じた。
天宮は2021年から運用が開始された中国の宇宙ステーションで、コアモジュールの「天和」と2つの実験モジュール「問天」「夢天」が合体した構造となっている。現在は「神舟16号」によって輸送された3人の宇宙飛行士が滞在している。
天宮の放射線曝露実験装置は、植物の種子や微生物、小動物を宇宙空間の放射線に晒し、その影響を分析することを目的としている。サンプル容器のユニット内の温度は、収容する生物に合わせて調整できる。
同実験は、有人宇宙飛行プログラムの今後の推進においても重要なデータとなる。同装置は約5年間の運用を予定している。