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「デブリ地図」で安全な宇宙開発を支援–インドの新興企業が約14億円を調達

2023.06.22 12:29

塚本直樹

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 インドで商用宇宙状況認識(Space Situational Awareness:SSA)プラットフォームを開発するDigantaraが現地時間6月20日、1000万ドル(約14億円)を調達した。Tech in Asiaが報じた

 欧州宇宙機関(ESA)のデータによれば、地球の周囲には最大1億3100万個の宇宙ゴミ(スペースデブリ)が存在する。その一部は衛星や宇宙船に損傷を与える可能性がある。

 こうした脅威に対応できるのがSSAとなる。DigantaraはSSAデータを収集分析するための「Space-MAP(Mission Assurance Platform)」を開発。また、インドに光学観測所を設置している。

 Digantaraの共同設立者かつ最高経営者(CEO)を務めるAnirudh Sharma氏は、同社のSSAシステムは厳選された機関と民間企業からのデータを使用することで、潜在的な衝突リスクを分析することができると述べている。また、Googleマップのように洗練されたプラットフォームを目指すという。

 Digantaraは調達した資金を用い、SSAデータを収集するための電子光学センサーを搭載した小型衛星を開発する。衛星は「6U」と「12U」サイズのキューブサットの組み合わせとなる。また、Space-MAPシステムのさらなる機能向上も計画している。

(出典:Digantara)

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